かんさつがん

お絵描きについて考えたことを中心に書いていきます

へた絵について考えてみた

自分は絵がうまく描けないので、どうしたら絵がうまく描けるのだろうかとか、なぜうまく描けないのだろうか、ということをよく考えます。

当然のことですが、絵を上達しようと思うなら、日々たくさんの絵を描き続けることが必要ですが、それとは別に、うまく絵を描けない原因として対象物をありのままにとらえることができていない、つまり、知らないうちに色眼鏡ごしに対象物を見ている、思い込みで対象を描いているということもあると思います。

実際にへた絵を見てみて、そのような傾向について考えてみたいと思います。

芸能人が描いたへた絵を見てみる

検索サイトから次の検索ワード「下手絵 芸能人」を検索してみるといろいろ有名人が描いたへた絵が見つかります。典型的と思うへた絵としては以下のような絵があります。

http://img02.ti-da.net/usr/maron1111/DSC_0665-1.jpg

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このへた絵は輪郭線が一筆書きで描かれているということが特徴となっています。

この他にもいろいろなへた絵が検索結果から見られますが、一般的なへた絵には以下のような傾向があるように思います。

  1. 輪郭線がなるべく途切れないように描かれている。
  2. 一つの物体をなるべく一つの輪郭線で描こうとしている。 

これらは輪郭線の見え方についての間違った思い込みであることを次に示します。

滑らかな曲面の輪郭線でも途切れて見えることはある

ここでは具体的な例を示すだけにとどめておきます。今回示すものはカスプと呼ばれるものです。

最初の画像は不透明な材質での見え方です。輪郭線が途切れて見えています。

もう一つの画像は透明な材質でのカスプの見え方です。輪郭線が隠れている面の方に続いているのが見えます。

カスプ

 

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一つの物体を形作る輪郭線は増減する

 こちらも具体的な例を示すだけにとどめます。二つの球をくっつけた雪だるまの形を頭に思い浮かべてみてください。正面からみると輪郭線は一つしかありませんが、視点を移動して、雪だるまの上から下を覗き込むように見た場合は輪郭線が三つ見えるようになることがわかります。

透明な素材の場合 

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不透明な素材の場合

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へた絵を描いてしまう原因はたくさんあると思いますが…

このブログでは輪郭線の見え方や輪郭線の見え方の変化を中心に書き綴っていきたいと思います。